顰める(しかめる)
「顰める(しかめる)」という言葉について解説します。
顰めるという漢字は「しかめる」「ひそめる」と同じ送り仮名で二通りの読み方があります。
さて、そんな顰めるという言葉ですが、顔を顰めると書いた場合は「顔をしかめる」「顔をひそめる」どちらかご存知でしょうか?
ここでは、どちらの読み方をするのか、なぜそう読むのかなど意味を解説していきますので、整理しながらご覧になってみてください。
しかめる・ひそめるは混同しがちな言葉なのでしっかりと把握してみましょう。
顰める(しかめる)の意味とは
顰めるとは「痛みや不快のために、眉や額のあたりにしわを寄せる」ことを意味します。
どこかにぶつけた時にグっと耐えるように顔をゆがませることがあると思いますが、そのことを顔を顰めると言います。
さて、顔を顰めるの読み方ですが、慣用句的に正しい読み方は「顔をしかめる」です。
顔をひそめるとは言いません。ひそめるのは眉の時に読みます。
- 顔をしかめる。
- 眉をひそめる。
言葉の意味ですが、眉を顰めるのは「他人によって生まれた不快感や、心配事に対して顔をしかめる」となっており、痛みをこらえるなどの意味はないので注意して使い分けるようにしましょう。
顔を顰めると似た言葉で「しかめっ面」という言葉がありますが、意味は不快・苦痛などの気持ちを表した表情という共通点を持っています。しかめっ面=しかめた顔なので、分かりやすいかもしれません。

顰めるの使い方・例文
- 顔を顰めるほどのことかと思ったが、本人からすればとても痛かったようだ。