致命傷
「致命傷(ちめいしょう)」という言葉をご存知でしょうか?
ニュースなどで「致命傷を負わせた」や「致命傷になりかねない」などと聞いたことがある方も多いかと思います。
今回は「致命傷」について解説します。
致命傷の意味とは
「致命傷(ちめいしょう)」とは、「死につながるほどの重大な傷」という意味です。転じて「取り返しのつかない失敗」のこと。

致命傷の類語
致命傷の類語には以下のようなものが挙げられます。
【致命傷となる】
・命取りとなる
【例文】その油断が命取りとなった。
・大きな痛手をこうむる
【例文】判断の遅れにより、大きな痛手をこうむることとなった。
【致命傷を負う】
・深手を負う
【例文】追っ手に後ろから斬りかかられ、背中に深手を負った。
・瀕死の重傷を負う
【例文】崖から転落し、瀕死の重傷を負った。
【致命傷を与える】
・息の根を止める
【例文】今回は油断したが、次回会いまみえることがあったら必ず息の根を止めてやる。
・再起不能に追い込む
【例文】右ひじを損傷し、投手として再起不能に追い込まれた。
【致命傷を受ける】
・再起不能に陥る
【例文】網膜剥離を発症し、ボクサーとして再起不能に陥ってしまった。
・決定的なダメージを受ける
【例文】株価の暴落により、経営再建に決定的なダメージを受けた。
致命傷の対義語
致命傷には明確な対義語は存在しません。
命にかかわる重大な傷を「致命傷」というので、あえて言うなら「軽傷」「かすり傷」「怪我」「命に別状はない」「浅手(の傷)」などが反対の意味として使われる言葉です。
「なんとか致命傷で済んだぜ」とは
「なんとか致命傷で済んだぜ」とは、FX(外国為替証拠金取引)などで、大きな損失を出した時に自虐的に使う言葉です。
致命傷の使い方・例文
1.シートベルトは、事故の時に致命傷を負うリスクを大きく下げるものだ。
2.リーマン・ショックが致命傷となり、倒産に追い込まれた。