歓喜
オリンピックやサッカーワールドカップなど世界的なスポーツの祭典では、日本人選手が快挙を成し遂げると国中が大歓喜の渦に包まれますね。
この「歓喜」という言葉について、読み方や意味などはだいたいの人が知っているのではないかと思います。
しかし、実は仏教の世界では特別な意味を持っているということはご存知でしたか?
今回は「歓喜」という言葉について詳しく解説します。

歓喜の意味とは
歓喜とは「非常に喜ぶこと」という意味で、読み方は「かんき」です。
「歓」も「喜」も「よろこぶ」という意味なので、似た意味の漢字を重ねた熟語です。
名詞・自動詞なので、「歓喜に沸く」「歓喜の舞」「大歓喜する」のような使い方をします。
また、「歓喜」は仏教用語でもあり、仏法を聞き信心を得て、そのことに歓びを感じる様子をいいます。
浄土教では、極楽浄土に往生できることの決定を喜ぶという意味です。
歓喜の対義語
歓喜の対義語は「悲哀」「悲嘆」です。「歓び」の対義語は「悲しみ」ですね。
「悲嘆」は「悲嘆に暮れる」という使い方が一般的ですね。名詞・自動詞なので「歓喜」同様「悲嘆する」と使うことができます。
一方「悲哀」は名詞・形容動詞なので「悲哀する」という使い方はできません。「悲哀なる○○」と使うことはできますが、現代語では稀な使い方です。
歓喜の使い方・例文
- 母校の野球部が数年ぶりに甲子園で優勝し、選手たちが歓喜に沸く様子がテレビで流れた。
- 愛犬が大好物のドッグフードを前に飛び跳ねて喜んだ。まるで歓喜の舞を舞っているようだった。