懇願
皆さんは、誰かに何かを「懇願」したことがあるでしょうか。
自分の願いを実現するために必死になって誰かにお願いをした経験は、多くの人が持っているものと思います。
そういった行動を表す言葉が「懇願」です。
今回は「懇願」という言葉について、類語との違いから詳しく解説します。
懇願の意味とは
懇願とは「誠意を込めて頼むこと。ひたすら必死になってお願いすること」という意味です。読み方は「こんがん」です。
類語に「嘆願」または「歎願」があります。
読み方はどちらも「たんがん」で、意味も「あることを実現してもらうために、事情を詳しく説明してお願いすること」で同じです。
「歎願」の「歎」は常用外の漢字なので、「嘆願」が使われる場合が多いです。「歎」は「ため息をついて嘆く」または「ほめたたえる」という意味で、こちらも「嘆」とほぼ同じ意味です。
「懇願」と「歎願」「嘆願」の違いは、「事情を詳しく説明する」という点にあります。「嘆願書」という言葉からも分かるように、経緯をきちんと説明しての依頼となるのが「嘆願」です。
「懇願」はただひたすら頼むだけなので、たとえば泣き落としなどの状況にも使うことができます。「懇」は「ねんごろ」という意味なので、悪い言い方をすると「しつこく頼み入った」というような意味になります。

懇願を使った文章・例文
- 彼は海外留学がしたいと両親に懇願したそうだ。
- 出席日数が一日足りず単位が出ないと言われた私は、それくらい見逃してほしいと教授に懇願した。