三下り半
「三下り半(みくだりはん)」という言葉は、「三下り半を突き付けられた」などの形で聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
婚姻関係や恋愛関係にある男女の間で使われる言葉ですね。
「三下り半」はよく知られている言葉ですが、その意味や語源などは知らない人が多いかもしれません。意味や語源を知って正しく使いたいですね。
この記事では「三下り半」の意味や使い方、由来などを解説します。
三下り半の意味とは
「三下り半」は「みくだりはん」と読みます。
「三下り半」の意味は「妻や夫、恋人と絶縁すること」です。お互いが納得して円満に離縁するイメージではなく、一方的に縁を切る別れ方を表します。小説や映画などでもよく目にする「三下り半を叩きつける」という言葉にも、別れ方の激しさが表現されています。
「三下り半」は俗語として使われている言葉なので、公的な場での使用は避けた方がよいでしょう。

三下り半の由来
「三下り半」の由来は江戸時代にさかのぼります。
江戸時代には、離婚する際に夫が妻の家族あてに離縁状を出しました。その内容は離婚すること、そして妻の再婚を許すという内容です。この内容が三行半で書かれるのが一般的だったことから、現在では「三下り半」が離縁を表すようになりました。「三行半」と書いても同じ意味です。
江戸時代の「三下り半」は夫から妻にあてられる離縁状でしたが、現在はその縛りはありません。
三下り半の使い方・例文
- 定年退職を迎えた直後に妻から三下り半を突き付けられて途方に暮れている。
- ついこの間まで仲が良かったのにいきなり三下り半を叩きつけられて呆然とした。