揺蕩う
「揺蕩う(たゆたう)」という言葉は、漢字で表記されているのを見ると見慣れない言葉だと思いますが、ひらがなで「たゆたう」と表記されるとなんとなくイメージができる言葉ですね。
「揺蕩う」は使う頻度の高い言葉ではありませんが、小説や映画などで目にすることもありますから意味を知っておきたいですね。
この記事では「揺蕩う」の意味や使い方、例文などを解説します。
揺蕩うの意味とは
「揺蕩う」は「たゆたう」と読みます。「猶予う」と書くこともできますが、「猶予う」よりも「揺蕩う」の方が一般的には使われています。
「揺蕩う」の意味は二つあります。
まず一つが「物がゆらゆらと動いて定まらない様子」です。これは物理的にゆらゆらとしている様子を表したものです。例えば、船が波に揺られてただよっている時などに「揺蕩う」を使うことができます。
もう一つが「心が動揺すること」「ためらうこと」です。ゆらゆらとする様子から派生して、人間の心が揺れ動いて定まらない様子を表しています。ためらうの代わりに「揺蕩う」と表現すると文学的な印象を与えるかもしれません。

揺蕩うを使った文章・例文
- 今日は海上も穏やかな様子だ。遠くを見てみると、波に揺られて小舟が揺蕩う様が目に飛び込んでくる。いつもこんな穏やかな状態だと良いのだが。
- わかめが海の中で揺蕩っている様子は僕にいつも癒しを与えてくれるのだが、この感覚はなかなか理解されない。
- どんな極悪人でも子どもを傷つける可能性があるならば、きっと揺蕩うはずだろう。
- 君が契約を決めかねて揺蕩っている内に、他のお客さんの手に渡ってしまうよ。