「不憫」とは?意味や使い方を解説!

「不憫」という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあっても意味がわからない人が多いと思うので、この記事では「不憫」について解説します。

目次

  1. 不憫
  2. 不憫の意味とは
  3. 不憫の使い方・例文

不憫

皆さんは、誰かを「不憫に思う」という経験はありますか。
簡単に言うと、「かわいそうだな」と思うことですが、この「不憫(ふびん)」という言葉自体にあまりなじみがない人も多いでしょう。

若い人の中には、ニコニコ動画にアップされた有名な動画シリーズのオープニングに使われた曲のタイトル「生まれつき不憫」で初めてこの単語を知ったという方も多いのではないかと思います。

今回は「不憫」という言葉について詳しく解説します。

不憫の意味とは

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不憫という言葉は「かわいそうなこと。哀れなこと」という意味です。
また、主に古語的な表現として「都合の悪いこと。具合の悪いこと」「かわいいこと。愛しいこと」という意味もあります。
「不憫に思う」「不憫でならない」などという使い方をします。
読み方は「ふびん」です。

「憫」は一文字で「哀れだ」という意味なので、「不」をつけると「哀れではない」という意味になってしまいます。なぜ、「不憫」という熟語が「哀れである」という意味なのでしょうか。
実は「不憫」は、もともと「不便」という表記でした。「不便」は現在は「便利ではない、都合が悪いこと」という意味ですが、かつては「不憫」とまったく同じ言葉でした。
しかし時代が下るにしたがって、「不便」は「都合が悪いこと」のみを表すようになっていきました。その結果「哀れだ」という意味の新しい表記が必要になり、「憫」の字が当てられたというわけです。

不憫には「かわいい」という意味もありますが、「かわいい」と「かわいそう(哀れ)」は同じ起源をもつ言葉でした。
昔の人は、「かわいそう」だからこそ「かわいい」という感情が湧いてくるのだと感じていたようです。

不憫の使い方・例文

  1. 彼女は結婚して以来、姑にいびられていて不憫でならない。
  2. 「生まれつき不憫」という曲を知っていますか。この曲を使用している動画が好きなのですが。

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