トントン
擬音ではない、「トントン」という表現を聞いたことがあるかと思います。
「ビンタした方とされた方の痛みはトントンだ」のように、「肩をとんとんと叩く」のような擬音とは違う意味で使われていて、日常生活でも用いられる場面の多い言葉です。
ここではそんな「トントン」について意味や使い方、方言なのかどうかなどを詳しくご紹介していきます。

トントンの意味とは
トントンとは、「ほぼ同じぐらいの」という意味になります。
2つのものを比べて、大小や損得などでほとんど違いがないことに対して用いられる言葉です。
書類のような紙の束をトントンと揃えた時に同じ高さになることや、綺麗に同じ量に飲み物を配分すること、チームの戦力差が変わらないことなど、日常生活でも幅広く用いられます。
トントンの語源
トントンの語源についてですが、舞台などで役者が両足を一定のリズムで左右にとんとんと踏み鳴らしていたことから、右と左でどちらも同じ調子であることをトントンと呼ぶようになったとされています。
先に紹介した紙をトントンと揃えると同じ量になることが語源だとされていますが、順調に物事が進むことを表すトントン拍子に進むという言葉から派生したとされています。
また関西の方言だと思われがちですが、実際は方言ではなく全国的に使われる表現です。
トントンの使い方・例文
- せっかく安く仕入れたのに、調理に手間がかかることが判明し、利益の面を見ればトントンだということが分かった。
- 暑いからと歯を食いしばるほどにうちわを扇いでみたが、激しく動いているせいで涼しさと暑さがとんとんになってしまっている。