恫喝
皆さんは、誰かから「恫喝(どうかつ)」されたことはありますか?
他人から恫喝されるなんて目に合ったら思わず警察に駆け込んでしまいたくなりますが、実は恫喝行為「だけ」では警察は動いてくれないのです。
ポイントは「なぜ相手が恫喝してきて、その結果どうなったか」ということを明確にすることです。そのどこかが犯罪に抵触していなければ、法律で裁くことはできません。
今回は「恫喝」という言葉について詳しく解説します。
恫喝の意味とは
恫喝とは「脅しておびえさせること」という意味です。
読み方は「どうかつ」です。
これは相手を怒鳴ったり、こぶしやナイフなどをちらつかせて「暴力を振るおうとしているそぶりを見せる」というような行為を指します。
実際に暴力をふるってしまうと暴行になってしまうので、「恫喝」ではなくなります。
恫喝されて恐怖を覚える人は多いですが、恫喝行為自体は、法律上は犯罪ではありません。
なぜかというと人が恫喝行為「だけ」を受けてもおびやかされる度合いが小さく、法律によって守るほどのものを失わないと考えられているからです。
ただし、たとえば恫喝によって人を脅迫すれば、当然脅迫罪が適応されて犯罪になります。
恫喝された人は、恐怖によって判断力が低下し、理不尽な要求でも飲んでしまいやすくなります。そのように恫喝を犯罪の「手段」として用いることで、法の裁きを受ける対象となるのです。

恫喝の使い方・例文
- 体格がよく声も大きい彼に恫喝されると、ものすごい迫力で怖い。
- 恫喝されて結んだ契約は取り消すことができると、民法に定められている。