眉唾物
皆さんは、「眉唾物」という言葉をご存知でしょうか。
真偽の怪しい話や物を指して使う言葉ですが、なぜ「眉唾」というのかご存知でしょうか。
これはとある迷信からくる言葉で、「眉に唾を付ける」というおまじないが元になっています。
何のために、眉に唾を付けるのでしょうか?
語源を知ると、ちょっとユニークで面白いですよ。
今回は「眉唾物」という言葉について詳しく解説します。
眉唾物の意味とは
眉唾物とは「信用できないもの。真偽の不確かなもの。だまされる心配のあるもの」という意味です。
読み方は「まゆつばもの」です。
なぜ「眉唾」なのかというと、昔からの言い伝えによるおまじない、迷信が元になっています。キツネやタヌキに化かされるのを防ぐためには、眉毛に唾をつけるとよい、というものです。
これはキツネやタヌキが人を化かすときには人の眉毛の本数を数えるから、唾をつけて眉毛を固め、数えられなくすると化かされないと言われているという説があります。
ここから、キツネやタヌキに化かされているようで思わず眉に唾をつけたくなるような、不確かな話、だまされるような信用できない話のことを「眉唾物」、縮めて「眉唾」ともいうようになりました。
「眉に唾を付ける」というおまじないは江戸時代に出てきたもので、「眉唾物」という言葉が生まれたのは明治のころのようです。

眉唾物を使った文章・例文
- 彼がばらまいている情報は眉唾物なので、信用しない方が身のためだ。
- そのもうけ話は眉唾物だと思ったが、いったい誰から聞いてきたのか。