「なし崩し」とは?意味や使い方を解説!

「なし崩し」という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあっても意味がわからない人が多いと思うので、この記事では「なし崩し」について解説します。

目次

  1. なし崩し
  2. なし崩しの意味とは
  3. なし崩しを使った文章・例文

なし崩し

皆さんは、「なし崩し」という言葉をどういう文脈で使っているでしょうか。

「なんとなく」とか、「うやむやに」でしょうか?
実はこの「なし崩し」は、誤用が多い言葉の一つなのです。

今回は「なし崩し」という言葉について詳しく解説します。

なし崩しの意味とは

なし崩しとは「徐々に形勢を変化させながら物事を始末すること」という意味です。
名詞なので、「なし崩す」のような活用はしません。

もともとは、少しずつ借金を返していく(借金の山を「崩して」いく)という意味でした。
そこから転じて、「少しずつ進んでいる勢いのままに物事を成し遂げる」という意味合いで使われるようになりました。

「曖昧にする」「なんとなく」「適当に」「うやむやにする」といった意味合いで使われていることがありますが、これは誤用です。
「なし崩し」には、今ある流れに乗って「意識的に」物事を変えるという意味があるからです。
「彼女は彼の家に転がり込んで、なし崩しのように同棲を始めた」などのように使われる場合、「彼女」は明らかに意図的に、あるいは計画的に行動していることになります。

おそらくこの誤用は、「崩す」という言葉の印象からくるものだと思われます。
ものを崩すと言われると、無秩序的に散らかった始末に負えないイメージが想起されます。それ故、「なし崩し」に「状況を無秩序化させる」といった印象が付随してしまい、言葉の意味を変えるに至ってしまったのでしょう。
実際には「仕事の山を崩す」というような、「大量の何かを片っ端から勢いよく始末する」というイメージが近いです。覚えておきましょう。

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なし崩しを使った文章・例文

  1. 会社が新体制になって、最初は混乱していたが、なし崩し的にまとまってきた。
  2. 彼らはなし崩しのように交際を始めた。

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