青田買い
皆さんは「青田買い(あおたがい)」という言葉を知っていますか。
青田買いじゃなくて「青田刈り」じゃない?と思っている方もいるかもしれません。
しかし、「青田刈り」は誤用なのです。
今回は「青田買い」という言葉について詳しく解説します。

青田買いの意味とは
青田買いとは「まだ稲が成熟していない青い状態の田んぼを、収穫量を見越して買い取ること」という意味です。
転じて、「企業が、卒業前の学生と早々に社員契約を結ぶこと」という意味の慣用句としても使われています。
読み方は「あおたがい」です。
青田とは、収穫時期より前の青々とした田んぼという意味です。
そういう未熟な状態の稲を目利きして、より豊かな収穫が期待できるものを、他に取られないように早々に買い取ることが「青田買い」です。
企業が学生を「青田買い」するのも理屈は同じで、優秀な学生が他の企業に採用される前に、就職活動が始まるより前の時期から声をかけて内定を確約することをいいます。
「良いものを他人に取られるより先に確保する」という意味では、類語として「つばをつける」があります。
ただし、こちらは「既に十分に良いもの」に対しても使うことができる言葉です。
混同されて使われている言葉に「青田刈り」がありますが、実際の意味は全く違います。
情景を想像すると分かりますが、こちらは「青田」を「刈って」しまっているわけですから、稲が完全に無駄になってしまっています。
「青田買い」と同じ意味で使うことはできない言葉だということは明白ですね。
青田買いの使い方・例文
- 友人は大手企業からの青田買いを受けて就職した。
- プロチームのコーチが練習を見に来ているのは、青田買いが目的なのだろうか。