頭陀袋
「頭陀袋(ずだぶくろ)」という言葉は、聞きなれない言葉ではないでしょうか。
この言葉が変形して使われている「ずた袋」という言葉にはなじみがありますが、原型について知っている人は少ないですね。
「頭陀袋」は元々仏教の文脈で使われてきた言葉で、本来の意味を知らない人が多いです。
この記事では「頭陀袋」の意味や使い方などを解説します。

頭陀袋の意味とは
「頭陀袋」の読み方は「ずだぶくろ」です。現在ではなんでも入る袋を指して「ずたぶくろ」と呼ぶことがありますが、それは「ずだぶくろ」の変形です。
「頭陀袋」の意味は「修行僧が使う道具で、経巻や僧具などを入れて首にかけ持ち歩く袋」です。「頭陀」は「修行すること」を表す言葉であり、それに使う袋なので「頭陀袋」と呼びます。
当初は経巻などの修行道具を入れる用途でしたが、時代が変わると仏式の葬儀の際に死者の首に下げる袋としても使われるようになりました。これは、死によって仏教の旅が始まることから使われています。
多くの用途があり、使う場面も多様であることから、最近ではなんでも入る袋を指して「ずた袋」と呼ぶようになっています。
頭陀袋を使った文章・例文
- 頭陀袋は本来仏教の修行を行う僧が首にかける袋であったが、最近では「ずた袋」と呼ばれてなんでも入る便利な袋としての意味でも使われるようになってきている。
- 葬儀の場で死者の首に頭陀袋を下げるのは仏式の葬儀の場合であり、死によって故人が仏教の旅に出ることを意味している。