トリ
「トリ」という言葉をご存知でしょうか?
もちろん「鳥」じゃありません。
年末になると「今年の大トリは誰だろうね?」なんて話になることがありませんか?
この「トリ」という言葉、実は意外なところに語源があったのです。
今回は「トリ」の由来や使い方について解説します。
トリの意味とは
「トリ」とは、「舞台公演などで最後を飾る出演者のこと」です。「トリを務める」とか、「大トリ」などと使われますね。
夏になると、日本各地で野外フェスが行われていますが、そういった音楽フェスなどで出番が最後のアーティストなどを指して、「○○がトリを務めることとなった」などと使われます。
また、数日間に渡って開催されるようなフェスだと、それぞれの日程で「トリ」がいるわけですが、公演最終日の最後のアーティストを「大トリ」と呼びます。
年末の風物詩、NHK紅白歌合戦では、紅組・白組それぞれに「トリ」がいますが、番組の一番最後に出演する出演者を「大トリ」としています。一年を締めくくる紅白の「大トリ」は、毎年大きな話題となっています。
トリの由来とは
では、なぜ最後の演者を「トリ」というようになったのでしょう?
実は「トリ」の由来は、落語などを興行する「寄席(よせ)」にあったのです。
寄席では、出演者に支払われるギャラを、興行の最後の出演者がまとめて受け取り、その他の出演者に分配するという風習がありました。
寄席の最後を務めるというのは、イコールその日の主役(真打)ということで、真打自身がギャラを多めにしたり、逆に実入りが少ないときは、真打が身銭を切ったりしていたそうです。
つまり受け「取り」、それぞれの「取り分」を調整する役目ということから、最後の演者が「トリ(取り)」と呼ばれるようになったのです。
ちなみに、最後が「トリ」なら、最初は?というと、新人で「まっさら」から「サラ」、あるいは「はじめ」の意味で「ハナ(端)」と呼ばれます。
トリの使い方・例文
1.紅白の大トリは、良くも悪くも毎年注目される。
2.今年のロックフェスのトリは、私の好きなアーティストだから楽しみだ。