てんてこまい
皆さんは、「てんてこまい」という言葉をご存知でしょうか。
「てんてこ舞い」という表記で目にしたことのある方もいらっしゃると思います。
この記事では、「てんてこまい」の意味を解説させていただきます。
てんてこまいの意味とは
「てんてこまい」とは、「忙しくて休む暇も無いこと」という意味です。「てんてこ舞い」と表記することもあります。
「てんてこ」とは祭囃子などに使われる小太鼓の音を意味しています。てんてこに合わせて激しく舞う姿から、てんてこ舞いという言葉ができました。
男装をした女性が山車や神輿を先導して踊った舞のことを「手古舞(てこまい)」と呼んでいたことから、「手古舞」が「てんてこまい」に変化したという説もあります。
てんてこまいと似た言葉に、「きりきり舞い」があります。きりきり舞いも「忙しくて休む暇が無い」という意味ですが、語源が違います。
てんてこまいが祭囃子の小太鼓に合わせ踊ることに対し、きりきり舞いは「コマのように速い勢いで回る」という様子が語源です。
地域によっては「じりじり舞い」や「ちんちろ舞い」という言葉に変化していることもあります。

てんてこまいの使い方・例文
ここで、「てんてこまい」を使った例文をご紹介します。
1.納期が近いので、部署内はてんてこまいの忙しさだ。
2.母親という生き物は家事に育児に仕事にてんてこまいなのに、誰にも助けてもらえない。
3.締め切り直前はてんてこまいになると分かっているのに、どうして早く仕事を片付けようとしないんだ。