甲斐甲斐しい
皆さんは、「甲斐甲斐しい(かいがいしい)」という言葉をご存知でしょうか。
忙しくこまごまと動き回っている様子がポジティブな感情を伴って思い浮かぶ言葉ですが、そもそも「甲斐」とはなんでしょうか?
今回は「甲斐甲斐しい」という言葉について詳しく解説します。
甲斐甲斐しいの意味とは
甲斐甲斐しいという言葉には、以下の四つの意味があります。
「動作などがいかにも手際が良く、きびきびしている様子」
「骨身を惜しまずに仕事に打ち込む様子。けなげである。」
「期待通りの効果が表れるさま」
「頼もしい様子」
という意味です。
読み方は「かいがいしい」です。
「甲斐甲斐しく世話をする」「甲斐甲斐しく立ち働く」などの使用例があります。
おおよそ、「けなげで献身的な様子」「身を粉にして働いている様子」を称賛している言葉です。
動詞につくことが多いですが、「次々に仕事をこなしていく甲斐甲斐しい白衣姿」などのように、名詞について「甲斐甲斐しい動き」を連想させるような使い方もします。
「甲斐」とは「行動の結果として現れるしるし」「期待した効果や価値」という意味です。
「○○する甲斐がない」などのように使います。名詞について「生き甲斐」「友達甲斐」という使い方もします。
なので「甲斐甲斐しい」とは、周囲の期待以上の行動を見せている人を表して言った言葉だということになります。

甲斐甲斐しいを使った文章・例文
- あの人がきびきびと立ち動いている様子はとても甲斐甲斐しく見えて、こちらまで気分が良くなる。
- 友人は甲斐甲斐しく祖父の介護をしていたと聞いた。