原案
「原案(げんあん)」という言葉は、映画やアニメなどでエンドクレジットに入っているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
「原案」はよく聞く言葉ながら、その意味が正確には理解されていない言葉でもあります。特に「原作」との違いはあいまいな部分があり、わかりにくいですね。
この記事では「原案」の意味や使い方、「原作」との違いや著作権はどうなるのかなどを解説します。
原案の意味とは
「原案」は「げんあん」と読みます。
「原案」の意味は「議論、検討をするための最初の案」「叩き台」です。何か作品を作る際には、叩き台を作ってそれを作品へと昇華させていく場合が多く、第一段階で使われるアイディアのことですね。
原案と原作の違いとは
「原案」と「原作」の違いはわかりにくく、著作権上の扱いも違うため、映像作品などの制作にあたって問題が起こることもあります。
「原作」とは、脚色や訳、書き換えなどをする前のもとの作品のことです。「原作」はアイディアではなく作品なので、著作権が発生して保護され、使用料もかかります。
原案の著作権はどうなるのか
「原作」が著作権で保護される一方で「原案」はあくまでアイディアで具体性にかけるため、著作権は発生しません。
しかし、「原案」と制作側がとらえていても実際に具体性のあるものの場合には、「原作」として扱う必要が出てくる場合もあるでしょう。
原案の使い方・例文
- 今度発表する作品は原案の段階から大きく内容が変わっているので、キャストも大幅に変更せざるをえなかった。
- 原案が良いからといって、必ずしも最終的に素晴らしい作品になるわけではない。