空蝉
「空蝉」という言葉の意味や使い方について解説します。
読み方は「うつせみ」となります。
この「空蝉」という言葉は、読んで字のごとく「セミの抜け殻」という意味の他に、複数の意味があります。
主に「この世に生きる人間」などの意味がありますが、皆さんは詳しい意味についてご存知でしょうか。
源氏物語にも登場し、季語としても使われている趣のある言葉です。
また、似た言葉に「うつしみ」もあります。
今回は、うつしみの意味も合わせて、「空蝉」について詳しく解説します。
空蝉の意味とは
空蝉(うつせみ)という言葉の意味は大きく分けて4つあります。
まず、1つ目は「この世に生きている人間のこと。古語の現人(うつおしみ)が訛った言葉。これが転じて生きている人間の世界や現世の意味もある。うつそみ。」という意味になります。
また、似た言葉に「うつしみ」がありますが、このうつしみも「この世に生きる身」という意味になります。
2つ目は「セミの抜け殻。またはセミそのものを指す言葉。」という意味になり、俳句や短歌における夏の季語としても使われます。
3つ目は「源氏物語の大三巻の巻名。源氏が空蝉の寝所に忍び込んだが、拒まれる様子などを描いた作品。また、源氏物語に登場する架空の女性の通称。」という意味になります。
4つ目は「能の演目。三番目物の本髭物。」という意味になります。
空蝉を使った文章・例文
- 空蝉を見ると、夏の終わりを感じて切ない気持ちになる。
- 源氏物語に登場する空蝉とは架空の女性である。