健気
「健気(けなげ)」という言葉は日常会話の中でもテレビドラマや映画などの中でもよく聞く言葉ですね。家族を失った幼い主人公に対して「健気だねぇ」と親戚が語る姿は定番ともいえるシーンです。
よく使われる「健気」ですが、複数ある意味を知っている人は意外に少ないかもしれません。正しく理解しておきたいですね。
この記事では「健気」の意味や使い方などを解説します。
健気の意味とは
「健気」の読み方は「けなげ」です。
「健気」の意味は「幼いものや力が弱いものが困難に立ち向かっていく様子」「勇ましい様子」「毅然としていて心がしっかりしている様子」です。
一つめの意味には「幼いものや力が弱いもの」が主語になっている特徴があります。現在使われる場合にはほとんどがこの意味ですね。
二つめと三つめの意味では、ただ単純に勇ましいことや毅然としていることを表現しています。元々強い人や屈強な男性にも使える表現ですが、現在使われているのを見ることはあまりありません。
あくまで、弱いものが立派に振舞う場目で使われる言葉になっています。

健気を使った文章・例文
- 彼は若くして両親を失ったのに泣くこともせずに健気に働いている。しっかりしすぎていて、心配になるくらいだ。
- 一人息子として生まれた彼は、実家の魚屋を継ぐために幼いころから遊ぶこともせずに魚と健気に向き合ってきた。そろそろ、認められてもよい頃だと思うのだが。
- 健気に生きているように見えて、実は非常に計算高く周りをコントロールしていく人間もいる。