幻覚
皆さんは、「幻覚(げんかく)」という言葉をご存知でしょうか。
医学用語の一つで日常的にはあまり使わない言葉なので、聞いたことの無い方も少なくないと思います。
この記事では、「幻覚」の意味を解説させていただきます。

幻覚の意味とは
「幻覚(げんかく)」とは、「実際には外界から与えられていない感覚を体験してしまう症状」を意味します。
幻覚と言うと現実に存在しない物が見える幻視を連想しがちですが、幻覚は聴覚や嗅覚などすべての感覚、知覚において起こり得るものです。
特に聴覚に起こる幻覚を幻聴と呼びます。
幻聴は、現実には無い音を聞いたと感じてしまう症状です。
物が動く音が聞こえたり楽器の音がするといった要素的なものから、自分一人しかいない部屋で複数人が話す声を聞くなど、症状は人によって違うのでコレと言ったものはありません。
また、幻覚と錯覚は似ていますが違うものです。幻覚は現実に起こっていないものを感じてしまう症状ですが、錯覚は「外部からの刺激を誤って知覚する」ことを言います。
つまり、幻覚は「そこに居ない犬が見える」と感じて、犬がいるかのように振る舞います。
対して錯覚は、「壁の模様を虫に見間違える」ことで、虫がいると勘違いしてしまうことを言います。
幻覚を使った文章・例文
ここで、「幻覚(げんかく)」を使った例文をご紹介します。
1.祖父は認知症を患い、毎日幻覚症状を起こし介護士に泣き付いている。
2.交通事故で頭を打ってしまってから、時々幻覚症状に悩まされるようになった。