膏薬
「膏薬(こうやく)」という言葉をご存知でしょうか?
なんだか難しい漢字ですが「こうやく」と読みます。
実はこの膏薬、私たちのすごく身近なものなのです。
今回はそんな「膏薬」という言葉について解説します。

膏薬の意味とは
「膏薬(こうやく)」とは、脂(あぶら)や蝋(ろう)で薬剤を練って作った薬のことです。
直接皮膚に塗ったり、紙や布に塗ったものを患部に貼り付けたりして使います。
膏薬の種類は、ほぼ外用薬ですが、煎じた漢方薬に砂糖などを混ぜてあめ状にした内服薬を「膏薬」と呼ぶこともあるようです。
膏薬の種類
膏薬には、いろいろな種類があります。
・硬膏(こうこう)
常温では固形ですが、体温でやわらかくなり粘着力の出る膏薬のことです。
一般に膏薬というと、この「硬膏」を指すことが多いようです。
プラスター剤と呼ばれる、肩こりや筋肉痛に貼るぺったんこではがれにくい
貼り薬が代表的です。
・絆創膏(ばんそうこう)
硬膏のうちのひとつ。ご家庭に必ずある傷薬の代表格。
・軟膏(なんこう)
ワセリンなどを配合してあり、半練りでやわらかい膏薬のことです。
皮膚に直接塗る塗り薬で、擦り傷・切り傷・火傷(やけど)
虫刺され・痔のお薬などによく使われています。
江戸時代から有名な、筑波山名物「ガマの油」も軟膏の一種です。
膏薬と湿布の違い
膏薬の「膏」という漢字は、「(動物の)あぶら」という意味を持っています。
油脂で固められた薬の総称が、膏薬です。
対して「湿布」とは、液体の薬品を布に染み込ませた薬のこととなります。
パップ剤とも呼ばれています。
どちらも筋肉痛などの消炎鎮痛剤として使用されています。
膏薬を使ったことわざ・四字熟語
- 理屈と膏薬はどこへでも付く
- 内股膏薬
膏薬の使い方・例文
1.筋肉痛には膏薬が一番効くよ。
2.屁理屈ばっかりこねやがって。理屈と膏薬はどこへでもつくってな、このことかね。