五感
「五感」という言葉をご存知でしょうか?
テレビや雑誌などで、トレンド情報を伝える内容で、「五感で楽しむスイーツ」とか「五感を刺激するアート」などと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は「五感」について解説します。
五感の意味とは
「五感」とは、身体の目・耳・鼻・口・皮膚の五つの器官で感じる視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚のことです。人間が知覚するすべての感覚をひっくるめて「五感」といいます。ちなみに五感以外にピンとひらめく「第六感」もあります。第六感は超能力とか霊感だとかいわれています。ついでに、第六感を超えたところにセブンセンシズ(第七感)なんてものもあったりします。

視覚
目で見る感覚を「視覚」といいます。
視覚情報は眼から視神経を通って脳に届き、複雑な情報処理の過程を経て、ようやく視覚情報を「見た」と認識します。脳は、感覚器官から受け取る情報のじつに80%を視覚からに頼っています。
聴覚
耳で聞く感覚を「聴覚」といいます。
音というのは、空気の振動です。音波が鼓膜にあたると、鼓膜と耳の中の小さな骨を揺らします。その振動が、今度は耳の奥にあるリンパ液を揺らします。リンパ液の揺れが聴神経に伝わり、聴神経が脳に情報を伝え、それが「音」として認識されます。
嗅覚
鼻で嗅ぐ匂いの感覚を「嗅覚」といいます。
鼻の奥にある嗅細胞が匂いを電気信号に変換し脳に伝えます。
ちなみに、犬の嗅覚は人間の1億倍、猫の嗅覚は人間の1万から10万倍といわれています。
味覚
舌で感じる味を「味覚」といい、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味を基本味といいます。
舌にある味蕾という器官で味を感じるのですが、栄養素のひとつである亜鉛が不足すると、味蕾の新陳代謝がうまくいかず、味が感じられなくなります。
触覚
肌が物に触れた時に感じる感覚を「触覚」といいます。
触覚は味覚に影響を与えます。辛(から)い物を食べた時に舌に感じる熱い感覚や、ミントのひんやりした感覚は、味蕾ではなく触覚受容体によるものです。
五感を使った文章・例文
1.森は、木々のざわめきや空気のおいしさを五感で感じることができる。
2.成功の秘訣は、五感を研ぎ澄ませ、集中して事に当たることだ。