厨
インターネットでは、たまに「厨(ちゅう)」という漢字を見かけます。
普通なら台所を意味する「くりや」などと読む漢字ですが、ネットスラングで使われる場合は意味が違います。
今回は「厨」という言葉について詳しく解説します。

厨の意味とは
厨という漢字は、通常は「ちゅう」「くりや」「ず」という読み方があります。
意味は「台所」または「箱、おひつ」です。
しかし、インターネットスラングとして使われる場合は「単語の後ろにつくことで蔑称を表す」ことばとなります。
読み方は「ちゅう」のみです。
最初の頃は、インターネット掲示板「2ちゃんねる」などにおいて、中学生という意味である「中坊」の隠語または誤変換として「厨房」と書かれていました。
「厨房」は最初は単に中学生のことを指す言葉だったのが、次第に「迷惑な奴」を指す言葉となっていきます。
幼稚で自己中心的な言動をして周囲に迷惑をかける人物のことを「中学生のような奴」としてののしる意図が生まれたのです。
次第に「厨房」の「房」が省略され、「厨」になりました。
この形になると応用形が作られるようになり、特定の分野で人に迷惑をかける人物のことを、単語の後ろに「厨」をつけて「〇〇厨」というようになります。
さらに、この「〇〇厨」という言葉は「○○中毒者」という意味でも使われるようになります。
こちらは自称の意味でも使われ、「自分は〇〇厨です」というように自虐的な意味になります。
厨の使い方・例文
- そういう言動は、ネットでは厨って言われて嫌われるよ。
- 彼は対戦ゲーム厨なので、プレイしているときは邪魔せずそっとしておくのが賢明だ。