爪弾き
「爪弾き(つまはじき/つまびき)」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
爪で弾くという字の通り、ギターや三味線の弾き方の一つですが、もう一つの意味があるのをご存知でしょうか。
意味が2通りあるように、読み方も2通りあるため、読み間違いをしやすい言葉でもあります。
ここではそんな「爪弾き」について意味や使い方などをご紹介していきます。
爪弾きの意味とは
爪弾きとは「ピックを使わずに爪だけで三味線やギターを弾くこと」の他に、「非難すること」も意味します。
読み方は前者の場合は「つまびき」となり、後者の非難の意味では「つまはじき」となります。
「つまびき」の場合、弦をひとさし指か中指を親指と合わせて弾くことを指しますが、「つまはじき」と読む場合、嫌悪や憎しみなど、人を嫌う感情を表す言葉となります。
また、そうした嫌いな人物を仲間外れにしようとしたり、執拗に非難や軽蔑をすることを「爪弾きにする」「爪弾きにされる」と表現します。
本来は仏家の風習の一つである「弾指(だんし)」と呼ばれる行為で、弦を強く弾く音で相手に警告や喜びなどの意志を伝えるものだったとされています。
爪弾きの使い方・例文
- 祖母が三味線の教室に通い始めてから1年、町内の披露会で見事な爪弾きを披露していて感服した。
- サービス業の人間はプレミアムフライデーから爪弾きにされてしまい、恩恵に授かれずにいる。
- 大勢の前で一人の女子をバカにする発言をしてしまい、クラス全員から爪弾きの憂き目にあうこととなった。