旅の恥は掻き捨て
「旅の恥は掻き捨て(たびのはじはかきすて)」という言葉をご存知でしょうか?
昔から旅行に行くときには、よく使われる言葉ですよね。
今回は「旅の恥は掻き捨て」について解説します。
旅の恥は掻き捨ての意味とは
「旅の恥は掻き捨て(たびのはじはかきすて)」とは、普段なら恥ずかしいと思ってできない言動も、旅先では開放的になって平気でやってしまう、という意味の慣用句です。
この慣用句は、良い意味での解釈と悪い意味での解釈とふたとおりあるようです。
良い意味での解釈としては、恥ずかしい思いをしてでもやりたい行動ならば思いきりやりなさいという解釈。
例えば、英語を話すのが苦手でも、下手な英会話でもいいから海外旅行先の人に積極的に話しかけるなど。
悪い意味での解釈としては、旅先での恥知らずな言動を戒める言葉としての解釈です。旅行先の文化財に落書きをしたり、美しい景観の観光地でごみを捨てるなどやってはいけない行動について言及する場合に使われます。
「恥をかく」の「かく」は、「べそをかく」や「いびきをかく」などと同じ「掻く」なので、文字を書くの「書く」とは違います。「旅の恥は書き捨て」と表記しないので、注意しましょう。
旅の恥は掻き捨ての類義語
「旅の恥は掻き捨て」の類義語には以下のようなものが挙げられます。
・後は野となれ山となれ
【意味】目先のことさえ片付けば、後のことはどうなろうと構わない、という意味。
【例文】とにかくやるべきことはやってしまったし、後は野となれ山となれ、だ。
旅の恥は掻き捨ての対義語
「旅の恥は掻き捨て」の対義語には以下のようなものが挙げられます。
・立つ鳥跡を濁さず
【意味】立ち去るものは、後が見苦しくないようにするものだ、という意味。
【例文】立つ鳥跡を濁さずの言葉通り、退職するにあたり、
デスク周りを整理したり、引継をきちんとしたりするのは大切なことだ。
旅の恥は掻き捨てを使った文章・例文
1.旅の恥は掻き捨てとばかりに、大胆なデザインの水着に挑戦してみた。
2.旅の恥は掻き捨てとばかりに、大声でブランド物を買いあさる姿はみっともない。