軒を貸して母屋を取られる
「軒を貸して母屋を取られる(のきをかしておもやをとられる)」という言葉の意味について解説します。
好意でしたことに対して裏切られた時などに使う「軒を貸して母屋を取られる」ということわざの意味ををご存知でしょうか。この機会に意味を理解してみましょう。
軒を貸して母屋を取られるの意味とは
軒を貸して母屋を取られるの意味は「一部を貸したばかりに全部を取られること」「保護してあげた相手に、恩を仇で返されること」となります。
読み方は「のきをかしておもやをとられる」です。
「母屋」を「母家」とも書きます。
商家の主人が、旅人に雨宿りに軒先を貸してあげたことから、店番になりしまいには主人になったという話です。
軒先を貸しただけのつもりが、最後には家全部を取られてしまったということです。
軒を貸して母屋を取られるの類語
<類語>
「庇を貸して母屋を取られる」「愛犬に手を嚙まれる」「後足で砂をかける」
「恩を仇で返す」「陰に居て枝を折る」「片屋貸して母屋を取られる」
「獅子身中の虫」「借家栄えて母屋倒れる」「鉈を貸して山を伐られる」
「飼い犬に手を嚙まれる」「恩を知る者は少なく恩をきる者は多し」
<英語>
「Give him an inch and he'll take an ell」
軒を貸して母屋を取られるを使った文章・使い方
<例文>
- 彼に手取り足取り教えてあげたのに、うちの会社が侵食されてきてる。まるで軒を貸して母屋を取られる思いだよ。
- 仕事量があまりに多く、彼女に一部分頼んだのだが、いつのまにか仕事先を取られていた。軒を貸して母屋を取られるとはこのことだ。