短気は損気
「短気は損気(たんきはそんき)」という言葉をご存知でしょうか?
一般的によく知られている格言ですよね。語呂が良いのでつい口ずさんでしまう言葉です。
では、いったいどういう意味なのでしょうか。
今回は「短気は損気」について解説します。
短気は損気の意味とは
「短気は損気(たんきはそんき)」とは、短気を起こすと結局は自分が損することになるという格言です。
「損気」という言葉にたいした意味はなく、「短気」にかけた語呂合わせです。
出典は古く、江戸時代初期に成立した俳諧集『毛吹草(けふきぐさ)』に出ています。

短気は損気の類義語
「短気は損気」の類義語には以下のようなものが挙げられます。
・急いては事を仕損じる
【意味】焦って物事を進めてしまっては上手くいかないから、
急ぐ時ほど落ち着いて行動せよという戒めの言葉。
【例文】急いては事を仕損じる、というだろう。
このプロジェクトはじっくり腰を据えてかからないと。
・急がば回れ
【意味】急いでるからといって危険な近道を使うよりは、
安全策を取って遠回りした方が確実であるという意味のことわざ。
【例文】上達に近道はない。
急がば回れの言葉通り、地道な基礎の反復によってのみ上達する。
・慌てる乞食は貰いが少ない
【意味】欲張って早くたくさん恵んでもらおうとする乞食は、
その姿が浅ましく見えるため反感を買い、
かえってもらえる施しが少なくなる、ということから転じて、
目先の利益だけにとらわれると、結局は損するということ。
【例文】あんまりガツガツするなよ。慌てる乞食は貰いが少ないっていうだろ。
チャンスをじっくり待つのが、ギャンブルのコツだ。
短気は損気を使った文章・例文
1.子供は母親の思い通りに動かないもの。短気は損気というように、子育てに焦りは禁物です。
2.短気は損気。遅刻しそうだからといって焦って車を運転するのは事故の元です。