人間到る処青山あり
「人間到る処青山あり(じんかん、いたるところせいざんあり)」という、漢詩があります。NHKの朝の連ドラ「マッサン」で、週テーマとなったこともあり、「何となく聞いたことがあるなぁ」と思われる方もいらっしゃると思います。
今回は、人生の門出を迎える方に、ぜひ、送っていただきたい言葉「人間到る処青山あり」をご紹介します。漢詩といえば、中国で誕生していると思われがちですが、実は、江戸末期の僧、月性(げっしょう)という日本人が作った七言絶句の一句です。
人間到る処青山ありの意味とは
「人間到る処青山あり(じんかん、いたるところせいざんあり)」の意味は、「人は、世界中どこで死んでも、墓地とするところはある。志を成し遂げるために故郷を出るならば、どこへ行ったとしても大いに活躍すべきである」です。
「人間」という言葉から始まりますが、読み方は「じんかん」です。「人の世」を意味しています。少し違和感がありますが、「にんげん」と読まないように読み方に注意してくださいね。しかし、現在では「人間(にんげん)」という意味でも解釈されています。
ちなみに「青山(せいざん)」の意味は、「人骨を埋める土地」を指しています。
この「人間到る処青山あり」を簡単にいうと、「人間は、どこへ行っても、強い意思の元きちんと生きていける」です。男らしくて潔い言葉なので、この時期、新たな門出を迎える、若者にエールとして送ってみてはいかがでしょう。
人間到る処青山ありを使った文章・例文
- 「人間到る処青山あり」という言葉を糧とし、新たな地で君の才能を大いに生かしてくれ!
- 今が、人生の岐路!人間到る処青山ありという言葉を励みに、新たな人生の一歩を踏み出す決意をした。