手八丁口八丁
「手八丁口八丁」という漢字を見ると面白い言葉ではないでしょうか?
でも、どうして手が八丁で口も八丁なのでしょうか?
この言葉の読み方とは?意味は?
いろいろな疑問を持つ「ことわざ」です。
類語に例文または英語での表現を通して、その意味や由来を理解するのならこの複雑に見える表現を上手に使う事もでき、褒め言葉としても有効かどうかも理解できます。
手八丁口八丁の意味とは
「手八丁口八丁」の読み方ですが、「くはっちょうてはっちょう」と呼びます。
意味は、漢字で見れば連想できるように、「口も達者で手先も器用である」という意味があります。
この意味だけを見ると確かに褒め言葉として使えそうな表現であります。
手八丁口八丁の由来とは
いろいろな説がありますが、八つの道具を使いこなす器用な人でありながら、雄弁な人という意味合いがあります。
しかし、私たちが使うときは良い意味で使われることのない表現となっています。
手八丁口八丁の類語・英語
意味だけを見るのなら、これは褒め言葉として使えると思ってしまうかもしれませんが、少し皮肉が込められているかもしれません。
そこで、理解を深めるために類語や英語での表現を見てみましょう。
まず、類語として次の表現があげられます。
- 如才ない
- 八方美人のような人
- 抜け目のない油断ならぬ人
- 世渡りの上手い人
- オールラウンダー
- 全てが揃っている人
- 有限実行
- 口八丁手八丁
特に、例文8にあるように口八丁手八丁にも口も手先も達者であるという意味があります。
意味は基本的に同じです。
では、英語ではどのように表現するのでしょうか?
「Voluble and Handy」直訳すると流暢で器用なという意味です。
このように、この表現は上手に使わないと皮肉っぽく聞こえる恐れのある表現です。
しかし、雄弁で器用な人を見ると大抵は嫉妬を感じるもので、一般にあまり認めたくないのは事実です。
それで、この手八丁口八丁は今ではどちらかというと器用で何でもできる人を皮肉る言葉として使用します。
例えば、口先だけの人のことを口先八丁と言って流暢な人と表現するより、皮肉を込めて話すように使用されるのと同じように使われます。
手八丁口八丁を使った文章・例文
では、どのような例文があるのでしょうか?
- あの男は口先八丁なだけでなく手八丁口八丁だ。
- 手八丁口八丁なので信用できない。
- 手八丁口八丁なので驚いた!スキのない人だ!