一助
皆さんは「一助(いちじょ)」という言葉をご存知でしょうか。
簡単に言えば「助け」という意味ですが、どういう「助け」なのかお分かりでしょうか。
ビジネスシーンでも使われる言葉ですが、どういった状況で使われるのかきちんと理解していなければ、大事な場面で恥をかくかもしれません。
今回は「一助」という言葉について詳しく解説します。
一助の意味とは
一助とは「何かの助けとなるもの。何かの足しになるもの。」という意味です。
読み方は「いちじょ」です。
「一助となる」「一助とする」などのように、動詞的な使い方をする場合が多いです。
この場合の「一」とは、「ほんのわずかなもの」という意味です。
「わずかな助けになるもの」で「一助」です。
それゆえに、その存在が成否の別れ目になるような重要なものに対して使うことはできません。
ほんのわずかに不足した部分を埋めるような、小さな足しになるようなものを指して言う言葉が「一助」です。
ビジネスシーンで「一助」というときには、自分が手助けをしたことで他の人が成功したという場合、自分の功績に対する謙遜として使う場合が多いです。
実際には大きく貢献できたとしても、ビジネスの場で自らそれを言いつのれば自画自賛としてとらえられてしまいます。
そうならないために「わずかな助け」と謙遜する言い方として「一助」が使われるのです。

一助を使った文章・例文
- 自分がした募金が、震災に遭った地域が復興するための一助となることを祈っている。
- テレビで流れた目撃映像が、犯人逮捕の一助となった。