月並み
「月並み(つきなみ)」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
ありきたりであることや、ありふれたことを指す言葉として用いられることが多いこの言葉。実は本来の意味とは違うのをご存知でしょうか。
一般的に知られている意味とは全く違う意味合いなうえに、なかなか本来の意味を知る機会もないため、しっかりと覚えておきましょう。
ここではそんな「月並み」について、本来の意味や、現代での使い方など、詳しくご紹介していきます。

月並みの意味とは
月並み(つきなみ)とは、本来は「毎月行われる恒例行事」のことを指す言葉になります。
一か月ごとに決まった時期に行われることを指す言葉で、町単位で行う催しや、少人数での集まりなど、恒例となっていることを広く意味する言葉とされていました。
そうした「定期的に行うこと」という意味から転じて、現在では「ありきたり」であることや「人並み」であることなど指す言葉として用いられています。
月並みという表記の他、「月次」や「月浪」という表記もされます。
月並みの類語・対義語
ありふれたという意味の類語には、「平凡」や「陳腐」などが挙げられます。
反対の意味に当たる対義語には、「型破り」や「異色」などがあります。
月並みの使い方・例文
- 月並みだが、優しくて思いやりのある男性で、結婚を決意するのは難しくなかった。
- 半ば月並みとなっている上司との飲み会に参加するのが苦痛で、ついには会社を辞めることになった。
- 月並みな性格であったり、人並みの能力であったりことに劣等感を抱き、普通である偉大さを理解できない若者が増えているようだ。