心労
「心労(しんろう)」という言葉を一度は聞いたことがあるはず。
「心労で倒れる」や、「過度な心労にさらされる」、「ご心労をおかけしてしまい大変申し訳ございません」など、ネガティブな状況を指す言葉ですが、残念ながら日本では広く用いられています。
ここでは日々を生きる上で重要な「心労」について、意味や使い方などをご紹介していきます。

心労の意味とは
心労(しんろう)とは、文字通り「心が疲れていること」を意味します。
肉体の疲労ではなく、心の疲労のことを指し、ストレスによって疲れることの他に、様々なことに配慮したり、色々と心配をすることなど、心配の多さや大きさについて広く指す言葉になります。
また、心遣いを示すことや、相手を気にかけてあげることにも「心労」を用います。
心労が原因で体調を崩してしまうケースが多いことから、比較的疲労度が深刻な状態のことを指して用いられることが多く、重大な心配事や、そうした心配事が長引くことも指します。
心労の類語
類語には、「心痛(しんつう)」や「気苦労(きぐろう)」、「苦悩(くのう)」や「憂慮(ゆうりょ)」などが挙げられます。
心労の使い方・例文
- 会社勤めで一番辛かった時期は、心労と気苦労の絶えない中間管理職についている間が断トツでつらかった。
- 自分の不安定な生活を心配していた母は、心労がたたって体調を崩してしまった。
- 情けない姿をお見せしてしまい、支援者の皆様にはご心労をおかけしてしまったことを心よりお詫び申し上げます。