失念
「失念(しつねん)」という言葉をご存知でしょうか?
硬い表現ですので、ビジネスシーンで使われることも多いかと思います。
では、いったいどういう意味なのでしょうか。
今回は「失念」について解説します。
失念の意味とは
「失念(しつねん)」とは、「うっかり忘れてしまった、ド忘れ」のことをちょっとカッコよく表現した言葉です。
つまり「ごめん、忘れてた!(てへぺろ)」は、「申し訳ございません。失念しておりました。」となります。
この「失念」という言葉、そもそもは仏教用語でした。仏法の理論や言葉を忘れる心の作用のことをいいます。そこから転じて、一般的に物忘れを指すようになっていきました。

失念の対義語
「失念」忘れることの対義語は、「記憶(きおく)」つまり覚えていることです。
また、心にとどめておくことを表す「留意(りゅうい)」も対義語となります。
失念の類義語
「失念」の類義語には以下のようなものが挙げられます。
・忘却(ぼうきゃく)
【意味】忘れ去ること。
【例文】いっそ、中二病だった黒歴史なんか忘却の彼方に飛んで行ってしまえ。
・忘失(ぼうしつ)
【意味】すっかり忘れてなくすこと。
【例文】小さいころの記憶など、すっかり忘失してしまった。
・記憶にございません(きおくにございません)
【意味】記憶にございません(ホントはあったけど、そんなこと言えるか)
【例文】都合の悪いことは全部記憶にございません。あしからずご了承ください。
失念の使い方・例文
1.お約束の時間を失念しており、まことに失礼いたしました。
2.うっかり失念することは誰にでもあることだが、大事なのはその後の対応である。