前途洋洋
皆さんは「前途洋洋」という言葉をご存知でしょうか。
「前途洋々」とも書きますが、スピーチや演説などで聞いたことがある人もいることでしょう。
今回は「前途洋洋」という言葉について詳しく解説します。
前途洋洋の意味とは
前途洋洋とは「今後の先行きが明るく開けていて、希望が持てること」という意味です。
読み方は「ぜんとようよう」です。
「前途洋々」と書かれていることもありますが、いずれの表記も誤りではありません。
「途」という漢字は、ここでは「道のり」という意味で使われています。つまり、「前途」とは「これから先の道のり」を意味しています。
一方の「洋洋」は「あたり一面に溢れるように水が満ちているさま」という意味です。太平洋や大西洋などの「大きな海」をイメージしてもらえば分かりやすいでしょう。
そこから派生して、「大きく広がっている様子」という意味でもあります。
たっぷりと水をたたえた大いなる海へと船出する、あるいはどこまでも広がる道へ大きく踏み出す、という希望に満ちたイメージを持つ言葉である「前途洋洋」。
この先の目標に向かう道が大きく開けているという、視覚的な比喩を表した四字熟語です。
類義語に「前途有為(ぜんとゆうい)」「前途有望(ぜんとゆうぼう)」などがあります。
前途洋洋を使った文章・例文
- 同僚が本社へ出向になった。目標のポストにつける出世コースに乗れて、前途洋洋で羨ましい。
- 教師として、今年も卒業生を見送った。希望にあふれて巣立ってゆく彼らの未来は前途洋洋だ。