トラウマ
「トラウマ」という言葉が存在することは皆さんご存知だと思います。
ネット上などで軽々しく使用されているのをよく見ますが、本来は軽々しく使用するべき言葉ではありません。
今回は本来の「トラウマ」の意味と、ネット上で使用されている「トラウマ」の意味を解説していきます。
トラウマの意味とは
「トラウマ」とは「死を意識するほどの肉体的、精神的な恐怖体験による心的外傷のこと。精神的外傷」を意味します。
正式には「トラウマ体験」や「トラウマ記憶」と名称され、多くの場合は本人の意思に関係なく、恐怖体験を思い出してしまうことによる精神的外傷を意味します。
ネット上では、この意味が軽くなったイメージで使用されがちです。
「昨日見たホラー映画マジトラウマだわ」
この文はおそらく、死に直面するほどの心的外傷を受けていないにも関わらず、単純に「昨日見たホラー映画が頭から離れなくて怖い」という程度の意味です。
このようにネット上では本来の「トラウマ」の意味を軽んじて使用される場合が多いです。
また、ネット上での「トラウマ」が広まりすぎてしまい、本来のトラウマの意味を知らないという人も多いです。
「トラウマ」という言葉はネット上、現実に限らず軽い意味で使用することは推奨しません。
トラウマの語源
「トラウマ」の語源はギリシャ語で「傷」を意味する「trauma」です。
それまでは「外傷」を意味する言葉でしたが、19世紀になり「外部からの精神的外傷」を表す言葉としてフランス語に取り入れられ、さらにそこから英語圏でも使用されだすようになりました。