一病息災
皆さんは「一病息災」という言葉をご存知でしょうか。
無病息災という言葉を知っていれば、「一病」で「息災」とはどういうことなのかと疑問に思うことでしょう。
今回は「一病息災」という言葉について詳しく解説します。
一病息災の意味とは
一病息災とは「ちょっとした持病がある人の方が健康に気を遣うので、全く病気をしない人より長生きする」という意味です。
読み方は「いちびょうそくさい」です。
「一病」の「一」は、一つ二つといった「数」ではなく、「ほんのわずか」という「程度」を表しています。
「息災」とは、仏の力によって災いを払うことを意味しています。
「一病息災」は、「無病息災(むびょうそくさい)」という言葉から派生した言葉です。
「無病息災」は「全く病気をしないで健康な状態であること」という意味です。
一般的に、神社などで健康を願われる場合はこちらが使われます。
「無病息災」で長生きというのが人間の理想ですが、そこまで完璧な僥倖というのはめったに存在しません。
ずっと健康でいた人が突然大病して寝付くよりは、軽い持病を抱えて少しずつ気を遣う方がまだましというもの。
神仏の大きな加護に頼っているばかりではなく、自分たち自身でも健康に気を遣う心を忘れない。
そういう気持ちが表れた言葉が「一病息災」なのかもしれません。
一病息災を使った文章・例文
- 腰痛だなんだと毎日ぼやいている母親だが、ああいう人ほど一病息災で長生きというものだ。
- 一病息災ともいうことだし、持病があったって前向きにしていればいいのさ。