「一網打尽」とは?意味や使い方を解説!

「一網打尽」という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあっても意味がわからない人が多いと思うので、この記事では「一網打尽」について解説します。

目次

  1. 一網打尽
  2. 一網打尽の意味とは
  3. 一網打尽を使った文章・例文

一網打尽

皆さんは「一網打尽(いちもうだじん)」という言葉をご存知でしょうか。

漢字から何となく意味を類推できる四字熟語ではないでしょうか?

今回は「一網打尽」という言葉について詳しく解説します。

一網打尽の意味とは

一網打尽とは「一回網を打っただけで、そこにいる魚をすべて捕まえること」転じて「敵のグループを構成する人員全てを一度に捕らえること」という意味です。
読み方は「いちもうだじん」です。

「一網打尽にする」という形で使われることが多いです。
「打尽」とは「打ち尽くす」という意味なので、言葉の中に既に動詞が含まれており、「する」というシンプルな動詞がつくことが多いのです。

語源は、「宋史」の范純仁伝に出てくる逸話です。
「宋史」とは中国の歴史書、二十四史のうちの一つで、宋時代のことを書いたものです。范純仁伝はそのなかの一編です。
杜衍という宰相がおり、失脚を望む人が多くありました。ある時杜衍の複数の親族が罪を犯し、一度に捕らえられて牢に繋がれました。そのことが原因で杜衍も失脚します。
捕縛を行った王拱辰は、この様子を「吾、一網にして打ち去り尽くせり」と言いました。
この逸話が、「一網打尽」の由来です。

つまりこの四字熟語は、できたときから既に比喩表現だったのであり、おおもとの意味である「多くの魚を一度に捕る」という意味で使われることは少ないのではないでしょうか。

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一網打尽を使った文章・例文

  1. 部屋に潜む害虫を一網打尽にするべく、薬剤を焚くことにした。
  2. 逮捕した男から、犯罪組織を一網打尽にできる情報を入手した。

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