鬼簿
「鬼簿」という言葉について解説します。
みなさんはこの「鬼簿」という言葉を見聞きしたことはあるでしょうか。私はありません。
なかなか日常生活や日常会話の中で出会う言葉ではないので、初耳という方も多いかと思います。
そして、これからの時代を考えると、どんどん使われなくなる言葉とも言えるかもしれません。
ですが、この言葉には日本の文化・宗教といった伝統が含まれていたりもします。
ぜひここで覚えていただきたいと思います。
ということで、ここではそんな「鬼簿」という言葉について、意味や使い方・読み方を紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき整理・理解してみてください。
鬼簿の意味とは
鬼簿とは「死者の名前を記した帳面、すなわち過去帳」を意味する言葉となっています。
寺での檀家や信徒の死者の名前を記したものが過去帳=鬼簿となります。
檀家制度や寺社仏閣といったものが生活から離れていく流れの中で、なかなか関わることの少ない言葉ですが、文化的な側面を持つこういった言葉を覚えてみてください。
仏壇があるご家庭では、仏壇のそばにこういった帳面があったりもします。
ちなみに、鬼簿の鬼という字には「死者、死者の魂」という意味があるので、死者の名簿=鬼簿となります。
日本にはお盆というものがありますので、年に一回この言葉も思い出していただければと思います。
鬼簿を使った文章・例
- 鬼簿の他に鬼籍、点鬼簿、冥帳、過去帳といった言い方がある。
- 昨年亡くなった祖母の名前が鬼簿に載っているのを見ても、本当に亡くなったという実感がわかない。