メリバ
皆さんは「メリバ」という言葉をご存知でしょうか。
「メリーバッドエンド」の略なのですが、これは一体どういうものなのでしょうか?
今回は「メリバ」という言葉について詳しく解説します。

メリバの意味とは
メリバとは「メリーバッドエンドの略。受け手の解釈によって、ハッピーエンドかバッドエンドかが分かれる結末」という意味です。
「メリーバッドエンド」の「メリー」とは、「楽しい。楽しげな。」という意味です。
「メリークリスマス」の「メリー」と同一です。
具体的にどういう物語を「メリバ」と呼ぶのかというと、「一部の登場人物にとってはハッピーエンドだが、その他の登場人物全てにとってはバッドエンドである」というものです。
たとえば「人物Aは幸福を手に入れたが、その過程で周り全てが不幸になった」という物語です。「Aに敵対する者たちを皆退けた」だけならハッピーエンドですが、Aに好意的あるいは無関係な者なども含めた全ての登場人物が報われぬ結末を迎えることになったというのが「メリバ」です。
また、「登場人物たちは皆幸福だが、読み手は彼らの知らない真実を知っており、それ故に実は不幸であると分かる」というものもあります。
たとえば「登場人物たちは記憶を改ざんされており本当に大切なことを忘れている」「世界の平和や幸福は人々の知らない犠牲によって成り立っている」といったものが挙げられます。
メリバを使った文章・例
- 友人は結末がメリバになる物語が好きで、よくおすすめを教えてもらう。
- ずっと読んでいた漫画がメリバとして完結してしまい、ショックを受けた。