ミイラ取りがミイラになる
「ミイラ取りがミイラになる」って、聞いたり使ったりしたことがある方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
「迎えに行ったのに何であなたがミイラ取りになるの?」とか、少しもじって使ったことってありませんか?
今回は、身近なことわざ、「ミイラ取りがミイラになる」を、ご説明します。
ミイラ取りがミイラになるの意味とは
ミイラ取りがミイラになるは、「連れ戻しに行ったのに、逆に先方に留まってしまい、帰ってこられなくなる」や「説教をしようとしたのに、反対に相手に説教をされる」という意味に使われています。
ミイラ取りがミイラになるの語源
「ミイラ取りがミイラになる」の語源についてお話します。昔は、ミイラを作るための防腐剤に用いる薬を取りに行くには、危険が伴っているようです。これを取りに行った人が、砂漠などで倒れてしまい、目的を果たすことも出来ずに死んでしまった後、そのままミイラになってしまったというのが語源のようです。
「ミイラ取りがミイラになる」ということわざは、日本で誕生したという説もあります。江戸時代の人形浄瑠璃『本朝廿四孝』が、最初だったようです。ミイラは、15~17世紀ごろのヨーロッパでは、万能薬や不老不死の薬として重宝されていました。薬効についてはもちろん、ミイラを盗むという悪人の話は既に、当時鎖国をしていた日本にも伝わっていたようです。
ミイラ取りがミイラになるの類語
類語とされることわざや言葉をご紹介します。
<類語>
「木菟きが木菟も引かれる」「人捕る亀が人に捕られる」「懐柔される」
ミイラ取りがミイラになるを使った文章・例文
- あなたまで戻ってこないなんて…。ミイラ取りがミイラになったらだめじゃない。
- こんな話に丸め込まれるなんて。まるでミイラ取りがミイラになったようね。