粉骨砕身
「粉骨砕身(ふんこつさいしん)」という言葉の意味について解説します。
意気込みを表す時などに、「粉骨砕身の想いで望む」というような形で使われるこの言葉の意味、みなさんはご存知でしょうか。他に意気込みに使える便利な言葉が多いため、使われる場面は意外に少ないですが、この機会に理解しておきましょう。
粉骨砕身の意味とは
粉骨砕身とは、「体のことを惜しまず、必死に励むこと」という意味です。
「身を粉にして(みをこにして)」や「骨を砕いて」などと同様で、身体が砕けて骨が粉になるほど努力することを指しています。
全身が粉々になるという文字構成からは、「玉砕覚悟」や「破れかぶれ」などと同じ意味だと思われがちですが、「粉骨砕身」はあくまで意気込みの大きさを表現するために用いられるため、必勝を誓うものでも負けを覚悟しているものでもないので注意が必要です。
読み方は「ふんこつさいしん」です。
また語順を逆にした「砕身粉骨(さいしんふんこつ)」と書くこともあります。
粉骨砕身の類語
似ている意味の言葉に、
・一所懸命(いっしょけんめい)
・尽力(じんりょく)
・刻苦精励(こっくせいれい)
などがあります。
刻苦精励などは粉骨砕身よりもさらに使われる機会が少ないですが、類語の中には意気込みを伝える便利な言葉が多い激戦区なので、あえてこの言葉を使うことでより意気込みの大きさを表現してみるのも良いかもしれません。
粉骨砕身を使った文章・例文
〈例文〉
- 父は粉骨砕身して一家を支えてくれた。
- 企画のリーダーを任され、成功のため粉骨砕身する思いを固めた。
- 粉骨砕身を他人から強要されることに反感を抱く。