一日千秋
「一日千秋(いちじつせんしゅう)」という熟語は、時々会話の中でも登場しますね。響きがとても良いので使いたくなる熟語ですが、その意味やなぜ春や夏ではなく秋が強調されているのかは知らない人の方が多いかもしれません。
意味を知って使うと会話のアクセントにもなる熟語なので、この機会に是非覚えてください。
この記事では、「一日千秋」の意味や語源、なぜ秋に注目しているのかを解説します。
一日千秋の意味とは
「一日千秋」は「いちじつせんしゅう」と読み、意味は「楽しみなものを待っている時間がとても長く感じられること」を表しています。
小学校の遠足や大人になってからも仲の良い友達と遊ぶ予定がある時など、楽しみな予定までの期間がとても長く感じられることはよくありますよね。まさにあの時間が「一日千秋」の時間なのです。
読み方は「いちにちせんしゅう」と呼んでも間違いではないです。「いちじつせんしゅう」と読まれることが多いのはその語源が中国にあるからかもしれません。
また、千秋と書いて秋が1,000回巡ってくること、つまり1,000年を表していますが、他の季節ではなく、なぜ秋なのでしょうか。これは、昔から秋は稲の収穫の季節にあたり、秋を起点にして1年を数える風習があったことと関係しています。
一日千秋の語源
「一日千秋」の語源は、中国で作られた詩経の「王風・采葛」の中の文章にあります。
この中に「一日見わざれば 三秋(さんしゅう)の如し」と書いて恋心を描いた部分があり、この「三秋」が強調されて「千秋」になりました。
一日千秋を使った文章・例文
- 一日千秋の思いで彼女とのデートの日を待った。
- 遠足の日まで待つのは一日千秋の思いだったなあ。