禍を転じて福と為す
「禍を転じて福と為す(わざわいをてんじてふくとなす)」ということわざは、日常会話の中でもよく使われるものですね。何か悪いことが起こって落ち込んでいる人に対して、慰める意味で使うこともあるかもしれません。
これを四字熟語で書くと「転禍為福」となることからもわかるとおりその由来は中国にあるのですが、由来や意味も含めて詳しいことを知らない人が多いことわざかも知れませんね。
この記事では「禍を転じて福と為す」の意味や由来、類語や使い方を解説します。
禍を転じて福と為すの意味とは
「禍を転じて福と為す」の意味は「たとえ災難や失敗が降りかかってきたとしても、それをうまく利用して成功につなげる」ことを表しています。
何か悪いことがあったとしても、考え方を変えて取り組めばそれを成功につなげることができるという、プラス思考の考え方ですね。
これは、中国の「戦国策」の「聖人の事を制するや、禍を転じて福と為し、敗に因りて功を為す」という言葉に由来しています。由来が中国にありますので、四字熟語では「転禍為福」と表現されます。
なぜ「災い」ではなく「禍」を使っているか気になる人もいるかと思いますが、これは由来となった「戦国策」の使い方をそのまま使っているためであり、意図的に「災い」と書くのを避けているわけではありません。
禍を転じて福と為すの類語
- 失敗は成功の母
- 七転び八起き
禍を転じて福と為すを使った文章・例文
- 商談の場であの失言を笑いに変えるとは、まさに禍を転じて福と為すだな。
- 禍を転じて福と為すとは簡単に言うが、実行するには強いメンタルが必要だ。