独壇場
「独壇場(どくだんじょう)」という言葉は、日常生活でもよく耳にする言葉ですね。特定の分野で独占的な地位や実力がある人を評するのに使うことが多いです。
老若男女問わずよく使われ、なじみの深い言葉ですが、実は独壇場は誤用から生まれた言葉なのです。
この記事では、「独壇場」の意味や使い方、どのような誤用から生まれたかを解説します。
独壇場の意味とは
「独壇場」の意味は、「一人が思い通りに振舞うことができる場面や分野」のことです。また、シンプルに「ひとり舞台」のことも表しますね。
特定の分野や場面で圧倒的な力を発揮している人がいる時や、チームスポーツで一人のプレーヤーがゲームを支配している場面など、様々なシーンで使われています。
この「独壇場」は、実は誤用でした。全く同じ「ひとり舞台」などの意味を持つ言葉に「独擅場(どくせんじょう)」があります。もともとはこちらの言葉が使われていたのが、偏が似ていることから間違って使われたのです。
見分けにくいですが、「土偏」を使っている壇と、「手偏」を使っている「擅」を混同してしまったのですね。
現在では、誤用された「独壇場」の方が一般的には知られていますし、「独壇場」を使っても間違いではないので安心してください。「独擅場」の方が伝わりにくい現実もあります。

独壇場を使った文章・例文
- この分野においては彼の右に出るものはない。まさに独壇場と言えるだろう。
- ラスト5分からの猛攻はまさに彼の独壇場だった。
- 一たび話題が宇宙のことになれば、まさに彼の独壇場だ。