アコギ
「アコギ」「阿漕」という言葉の意味を解説します。
「アコギ」は知ってるけど「阿漕」は知らない、という方も多いのではないでしょうか。
確かにカタカナの方はそれなりにポピュラーかもしれませんが、漢字の方は知らない限り日常生活で耳にすることはほとんどない珍しい言葉ですから、この機会にアコギの2刀流ができるようにしておきましょう。

アコギの意味とは
アコギとは「ずうずうしく、強欲であること」、あるいは「アコースティックギターの略」のことを指します。
時代劇などではよく登場する言葉で、悪代官との越後屋のつながりなどを「アコギ商売」と呼びます。
他にも映画「逆襲のシャア」にてシャアが憎んでいた戦争相手である地球連邦との裏取引を成立させた後に、自身の行いを称して阿漕だと言っているシーンなどが有名です。
またアコースティックギターとは、電気信号を出力して音を出すエレクトリックギターに対し、楽器そのものが音を出すタイプの古典的なギターのことを指します。
アコギの由来とは
そんなアコギ(阿漕)ですが、三重県津市東部にある阿漕ヶ浦を舞台とした世阿弥の能が由来とされています。
阿漕ヶ浦は、伊勢神宮に備える魚を捕るための神聖な場所のため一般の漁が禁止されている場所で旅僧が決まりを無視して密漁を続け、最後には海に沈められてしまう物語です。
その内容から、強欲に利益だけを求める行為だったり、しつこいことそのものを指して「阿漕なこと」や「アコギ商売」というようになったようです。
アコギを使った文章・例文
- 犯罪ではないものの、アコギなことであることに変わりはない。
- しつこい訪問販売員に対して阿漕な商売だなと思う反面、そうしなければならない相手の立場に同情もしてしまう。