造詣
「造詣(ぞうけい)」という言葉をご存知でしょうか?
テレビや雑誌などで、耳にしたり目にしたりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
小難しい響きでカッコいい言葉ですが、どんな意味があるのか知っていますか?
使いこなせるとカッコいい「造詣」の意味や読み方・使い方について解説します。
造詣の意味とは
「造詣」とは、「ある分野についての広い知識や見識のこと」です。またその分野ですぐれた技量をもつこと。特に、学問や芸術などについて詳しいことを形容するのに使われる言葉です。
「造」という字には、「至り極める」という意味があります。「詣」は、初詣(はつもうで)で目にすることが多いのではないでしょうか?「ある場所に行き着く」という意味があります。
両方を合わせて、高みにたどり着くという意味を成す言葉になりました。
読み方は「ぞうけい」。よく「ぞうし」と読む人がいますが、これは間違いです。
この造詣という言葉ですが、単に「造詣がある」という場合もありますが、「造詣が深い」と表現すると、学問や芸術など難解で高度な知識や技術を要する物事に関して、知識や理解の幅が広く、その分野についてなら、驚くほど何でも知っている様子を指します。
一般に、ほめ言葉として使われます。自分自身に対して「造詣がある」とは言わないので使い方に注意しましょう。

「造詣」と似た意味の言葉
・精通している
・熟知している
どちらもある特定の物事に関しては、右に出る者がいないほど詳しいことを表します。
・博識(はくしき)
分野問わず、物事をよく知っていて知識が豊富なこと
・蘊蓄(うんちく)
研究によって蓄えられた知識のこと
造詣を使った文章・例文
1.彼女は、古典文学に造詣が深く、特に源氏物語についての知識は教授も舌を巻くほどだ。
2.祖父が骨董愛好家だった影響で、彼は国内外の陶磁器に造詣が深い。