かたぎ
「かたぎ」という言葉の意味や使い方について解説します。
この「かたぎ」という言葉は複数の漢字表現があり、それぞれ違う意味を持っています。
よく、任侠映画などで「かたぎの人間」などといった表現を耳にしますが、一般的に日常会話で使う機会は少ないです。
漢字では、「堅気」「気質」「堅木」と、発音は一緒でも3つの異なる意味を持つ言葉が存在します。
それぞれの意味を詳しく解説するので、この機会に「かたぎ」という言葉について、深く知っていきましょう。
かたぎの意味とは
まず、「堅気(かたぎ)」の意味について解説します。
堅気とは、「まともな職業に従事している人間。地味で堅い印象がある様子。」という意味を持ちます。
任侠映画などで耳にする「かたぎ」は、これに当たります。
ちなみに、この「堅気」の反対語は「玄人」となり、技芸などの分野で熟達した職業人や専門家、水商売を行っている人という意味になります。
続いて、「気質(かたぎ)」とは、「身分や職業などに特有の気風や性格を持っていること。」という意味になります。
よく「職人気質」と表現することがあります。
そして、「堅木・模(かたぎ)」とは、「捺染(なっせん)などに使うための模様を彫った木。」という意味になります。

かたぎの使い方・例文
- 任侠映画で堅気という言葉を聞くが、実は堅気の反対語はやくざではなく玄人だ。
- 父は職人気質で、言葉で愛情を表現するのが苦手だった。
- 昔ながらの堅木を使った布の染色は、味があって奥深い。