野戦病院
「野戦病院」という言葉の意味や使い方について解説します。
この野戦病院という言葉は、若い世代の方にはあまり耳馴染みがないかもしれません。
近年は、本来の意味としてではなくサッカーや野球などの集団スポーツにおいて、ある状況の例えとして「野戦病院化している」といったように用いられることが多いです。
今回は本来の意味と、集団スポーツにおける例えとしての表現について詳しく解説するので、この機会に深く理解していきましょう。
野戦病院の意味とは
野戦病院とは、「戦場で負傷した兵士や民間人を収容、手当する大規模な移動型救護施設。」という意味を持ちます。
この野戦病院は、戦場の後方に設置され民家や寺社などを利用することもありました。
主に、外科を担当する軍医が看護兵と共に、手当に当たります。
なお、野戦病院の始まりは、1853年のクリミア戦争とされており、ナイチンゲールが看護師として従軍していました。

集団スポーツにおける「野戦病院」という表現の意味
「野戦病院」という言葉を転用して、野球やサッカーなどの集団スポーツの中で主力選手がケガなどで離脱しスターティングメンバ―が揃わず、チームが弱体化していることを揶揄する意味で「野戦病院化している」と表現することもあります。
野戦病院の使い方・例文
- 野戦病院では感染症も多く、軍医や看護師は命がけで救護し続けていた。
- クリミア戦争時に野戦病院で従軍していたナイチンゲールに憧れて看護師を志す者は多い。
- 今日のサッカーの試合は、主力選手が次々に負傷し野戦病院化している。