窓際族
「窓際族」という言葉の意味や使い方について解説します。
この「窓際族」という言葉は、1970年代から使われ始め、「窓際社員」や「社内ニート」といった類語も存在します。
日本の労働慣行が大きく関わっている言葉になります。
なんとなくの意味は知っていても詳しい意味や、言葉が生まれた背景まではよくわからないという方もいるかと思うので、この機会に「窓際族」について深く理解していきましょう。
窓際族の意味とは
窓際族とは、「日本の企業や団体の職場において、出世コースから外れ閑職へと追いやられた主に中高年のサラリーマンの事を揶揄した言葉。」という意味になります。
1977年の北海道新聞の中のコラムで、この言葉が使われたことが由来とされています。
このコラムの中では、管理職から外れ、充分な仕事を与えられず窓際のデスクに追いやられてしまった中高年社員が、新聞を読んだり外を眺めるといった過ごし方をしている様子を「窓際おじさん」と表現していました。
まだ、終身雇用制度が根強く存在した時代に生まれた言葉で、年齢に応じたポストに就かせることができない社員も定年までは雇用し続けざるを得ないために、名ばかりの肩書きを与え実質的な仕事は任せないという方法を取っていました。
最近では若者の間で窓際族はコストパフォーマンスが良く、勝ち組であるという考え方を持ち、窓際族になりたいと思っている人もおり、ネット上で議論が巻き起こっています。
また、似た言葉に、「窓際社員」や「社内ニート」などがあります。

窓際族の使い方・例文
- 今は終身雇用の時代ではないから窓際族になりたいという考えはなかなか通用しない。
- 窓際族は出社後、新聞を読んだり外を眺めるといった過ごし方をしている。
- 窓際族が勝ち組という考え方は、コストパフォーマンスを重視する世代特有の解釈だ。