考察
皆さん一度は「考察」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
単なる「考え」とは意味が異なりますが、どう違うかお分かりでしょうか。また「結果」などの意味の近い言葉とはどのように使い分けるかお分かりでしょうか。
今回は「考察」という言葉について詳しく解説します。
考察の意味とは
考察とは「物事を解明するために、十分に考えを巡らせること」という意味です。
レポートや論文などで「考察」を述べる場合は、ある事象に対して様々な手がかりを提示し、それらをもとに考えを巡らせて結論を導き出すまでの過程を論理立てて記述していく必要があります。
レポートや論文に必要なのは客観性なので、考察を記述する際は感想や私見を交えず、客観的な事実のみをもとに論を組み立てていくことが重要です。

考察と結果の違いとは
結果とは、「ある事象が起こったことによって生じた物事を客観的に表したもの」です。
たとえば、水に電気を流すと水素と酸素が生じます。この「水素と酸素が生じた」という事実のことを「結果」と呼びます。
一方「考察」は、なぜその結果となったのかを考えることをいいます。
上記の場合、水に電気を流すと電気分解が起こり、結合して水の分子となっていた水素原子と酸素原子が分離して、それぞれ水素分子と酸素分子となったために「水素と酸素が生じた」という「結果」が起こりました。
このプロセスを導き出すために、さまざまな手がかりをもとに考えを巡らせることが「考察」です。
考察を使った文章・例文
- このレポートはしっかりとした考察をもとに描かれているのがよく分かる。
- サンプルを多く用意できるなら、あらゆるジャンルの事象が研究考察の対象になるだろう。